パナソニック・オートモーティブ、VirtIO標準化を加速|SDV時代に向け車載ソフトウェア基盤を確立
パナソニック・オートモーティブ・システムズ(イメージ)
横浜、2026年2月24日 – パナソニック・オートモーティブ・システムズ株式会社(本社:神奈川県横浜市/社長:長谷正史)は、オープンソースのデバイス仮想化技術「VirtIO」の世界的な採用と業界標準化を積極的に推進していることを発表しました。
同社はCDC(Cockpit Domain Controller)向けのVirtIO準拠車載ソフトウェアプラットフォームの開発を完了。今後もVirtIO準拠ソフトウェアの開発と普及を進め、SDV(ソフトウェア定義車両)時代のイノベーションを加速させる方針です。
SDV時代とVirtIOの役割
自動車産業は現在、ソフトウェア定義車両(SDV)への移行が急速に進んでいます。製品価値の多くがソフトウェアによって決定される時代において、異なる車種や世代間での標準化と継続的開発は不可欠です。
VirtIOは、共通ソフトウェアを異なるハードウェア環境上で動作させるためのデバイス仮想化技術です。クラウド環境上で仮想ハードウェアを構築できるため、物理車両が完成する前から開発を開始でき、市場投入までの時間短縮に大きく貢献します。
主要自動車メーカーが支持
VirtIO標準化活動は、以下の自動車メーカーから支持を得ています。
- ホンダ株式会社
- マツダ株式会社
- 三菱自動車株式会社
- 日産自動車株式会社
- トヨタ自動車株式会社
各社は、ハードウェア非依存アーキテクチャの実現、開発効率向上、マルチベンダー環境での相互運用性拡大といった観点からVirtIOの重要性を評価しています。
IT・半導体企業もエコシステムを支援
ソフトウェア定義車両(SDV)のイメージ
さらに、以下のグローバル企業もエンドースメントを表明しています。
- Amazon Web Services Japan
- AMD
- Arm
- Automotive Grade Linux
- Eclipse Foundation
- MediaTek
- Qualcomm Technologies
- Renesas Electronics
- Telechips
- Xen Project
AWSでは、VirtIOベースの開発環境「vSkipGen」がAWS Graviton上で実用化され、クラウド上で開発した車両OSが物理ECUと環境パリティで動作することが確認されています。
CTOコメント
代表取締役 執行副社長 CTOの水山政重氏は次のように述べています。
「SDV時代の自動車開発におけるイノベーションを推進するには、VirtIO採用と準拠ソフトウェア資産の構築が不可欠です。オープン標準を通じて世界的なエコシステム成長を促進します。」
今後の展望
同社はVirtIOアプリケーションの範囲拡大を目指し、自動車産業のみならず製造業全体におけるソフトウェア定義パラダイムの推進を視野に入れています。
オープンソース技術を活用した標準化と広範な採用により、持続可能なモビリティ技術基盤の確立を目指します。
用語補足
- AGL:Linux Foundation主導の車載向けオープンソースプロジェクト
- OASIS:情報技術標準策定の国際非営利団体
- SOAFEE:AI対応SDV実現を目的とした業界イニシアチブ